機械化による素麺製造工程の省力化
西村製作の設計・製造する機械は、兵庫県の素麺製造工程のうち、「門干し工程」と「切断工程」を中心に活躍しています。それぞれの工程において、西村製作の機械がどのように使用されているのかを紹介します。
門干し工程
つけまえ作業
門干し工程の前に小分けされた管(麺紐)を「ハタ」に付けていきます。
つけまえ作業を省力化するのは、「乾麺自動付け前機 ラクーダ」と「西村製角なしハタ」です。 「ラクーダ」によって、小分けされた麺棒(管)の「ハタ」への差込作業が自動化されます。 さらに、「西村製角なしハタ」を使用することで、麺の長さが一定となり、素麺の品質が一定します。
あしづけ作業
ハタに付けられた麺を約1.6mの長さに延ばします。
はたうわぬきあげ作業
あしづけ作業で延ばした麺を、2mまで徐々に引き延ばします。
手さばき作業
ハタに付けられた麺にハシを入れ、均等にさばきます。
はたもり作業
手さばき作業まで終えた麺を、乾燥室の空気の流れや温度・湿度に合わせて、ハタの向きを変えて均一に乾燥させます。
乾燥作業
ハタ全体を乾燥させながら、麺に異常がないかをチェックします。
乾燥作業後を省力化するのは、「乾麺自動コワリ取り機 カルガル―」です。 「ハタ」より麺棒(管)を自動で抜き取り、1か所にまとめます。カルガル―なら麺のもつれもなく、落麺も少なく衛生的に作業が可能です。
切断工程
切断作業
麺の水分を13%程度に乾燥させた素麺を一定の長さ(19cm)に切断します。
切断作業を省力化するのは、「乾麺自動コワリ機 コワラー」と「自動搭乗&乾麺自動コワリ機 ユーカリ」です。 「コワラー」は、人がまな板の上に乗せる乾麺を、設定した長さに均一に切断していく機械です。「ユーカリ」はコワラーの機能に加えて、まな板の上に乾麺を乗せる作業も機械が行います。
画像提供:兵庫県手延素麺協同組合