手延べそうめん自動箸入れ機 熟練技を2分で作業
2022-05-23
手延べそうめんの肝である麺を細く長くのばし乾燥させる作業は、職人による熟練の技が特に必要とされている工程です。
その工程の一つ「箸入れ」は、そうめんを乾燥させる前にハタと呼ばれる干し台にかけ、麺同士がくっつかないように、2本の棒を使って手作業でそうめんを引き離します。
この箸入れ作業は、気候や湿度によって麺の状態が異なるため微妙な調整が必要であり、機械化が難しい工程とされていました。
しかし、高齢化や人手不足が進み経験が浅くても作業ができる環境づくりが求められています。
自動箸入れ機「アルパカーン」は、この作業の機械化を実現しました。
機械にハタごとセットをして、タッチパネルの作業板から起動すると、麺と麺の間に箸を入れ、開閉しながら上から下へ、下から上へと動き麺を離す仕組みです。
箸入れの上昇・下降の往復モードで約90秒、一方向のみの場合は約70秒で終えることができます。
片側を作業した後はハタを返してセットすれば両面の箸入れが終わります。
誰でも簡単に操作ができるように、事前に、箸の開閉幅とスピードを4パターン登録することができます。
その時の麺の状態を見ながら、使い分けが可能です。
【従来の手作業による箸入れの様子】
【機械(アルパカーン)による箸入れの様子】
製品の概要およびアルパカーンの作業の様子の動画はこちらからご確認ください。